最近は、筋力トレーニングができるスポーツ施設が、
街のあちこちにたくさんオープンして、
今まさに世の中は、筋力トレーニングブームといえるのではないでしょうか。
実際、テレビ番組などで、自分の筋肉モリモリのボディを
売りにしているようなタレントさんをよく見かけますし、
「最近、筋力トレーニングを始めた・・・」という話もよく耳にします。
そんな筋力トレーニングに励んでいる人は大勢いらっしゃいますが、
人それぞれ目的・目標が違うので、トレーニングの内容も違ってきます。
例えば、
「まわりの人の視線を惹きつけるようなカッコいいボディを作りたい・・・」とか、
健康やダイエットのためとか、
スポーツ選手がその競技のパフォーマンスを高めるためにとか、
その人によって目的・目標が違います。
やみくもに、ジムに行って重いダンベルやバーベルを
できる数だけ持ち挙げればいいというものではありません。
まずは、これから始めようとする筋力トレーニングの目的・目標がどこにあって、
そのためには、どのようなトレーニングプログラムが
適切なのかを考えなければいけません。
トレーニングプログラムとは、どこの筋肉を、どのような種目で、
どのくらいの重量で、どのくらいの回数をやるか、
そして、それを何日おきにやるかという方法で、
胸の筋肉を鍛えるなら、ベンチプレスという種目を、
50キログラムのバーベルを使って、10回3セットを、
中3日空けてやるといった内容です。
このトレーニングプログラムが、その目的・目標に合っていれば、
トレーニングの成果が発揮できて、
効果的に筋肉が成長して目的・目標にどんどん近づいていきます。
しかし、間違っていれば疲労するだけで、全く効果なく、筋肉は成長しません。
基本的に、テニス、バトミントン、卓球、野球、サッカーなどの競技は
「楽しいからやる」という運動ですが、
筋力トレーニングは、苦しくて辛くてキツイというイメージがあり、
正直、楽しいものではないと思います。
ですが、苦しいトレーニングをコツコツと長期に渡って頑張り、
目標に到達した時の達成感は格別です。
そのためにも、長期に継続して確実に効果が得られる
トレーニングプログラムが重要になってきます。
次に、種目、強度、量、頻度というトレーニングプログラムができたら、
過負荷(オーバーロード)の原理を知っておきましょう。
筋肉は、日常生活の中でかかる以上の負荷を、
筋力トレーニングによって与えることで、
その負荷に耐えられるようにレベルアップして成長し、大きくなります。
これが、過負荷(オーバーロード)の原理です。
しかし、同じ強度、量を継続していると、
ある時期から、筋肉は成長とともに、その負荷に慣れて、
過負荷(オーバーロード)にならなくなり、
筋力の維持はできても、そこからの成長は期待できなくなります。
そうなったら、過負荷(オーバーロード)の原理に従って、
強度と回数をレベルアップさせなければいけません。
たった数回のトレーニングでは、
感じることのできないほんの微々たるレベルアップですが、
設定が適切なトレーニングプログラムであれば、
数ヵ月後には、ハッキリとしたレベルアップが確認できるようになります。