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大幅に食事量を減らしても消費量も減ってしまう!

 

「ダイエットは無理な食事制限が必要・・・」という間違った思い込みや、

「とりあえず手っ取り早く、簡単にできるから・・・」という安易な考えから、

無理して大幅に食事量を減らす食事制限だけによるダイエット法を

始めてしまう人は少なくありません。

 

脂肪分や炭水化物などを減らし、

できるだけ低カロリーの食品を選んで食べるなどして、

食欲を我慢しながら大幅に食事量を減らした食習慣を続けます。

 

例えば、1日朝、昼、晩の3食で、

約2000キロカロリーの食事を摂っていた人が、

1日に1000キロカロリー近くも削減するといった無理な食事制限です。

 

ダイエットを単純に考えた場合、1日あたりの総摂取カロリーが、

2000キロカロリーで体重が平衡状態を保てるなら、

1日500キロカロリー削減することで、

その分だけ計算上は体重が減ることになります。

 

1日500キロカロリー減らせば、

体脂肪1グラムを7キロカロリーとして換算して、

約71グラムの体脂肪が減ることになります。

 

しかし、残念ながら、人間の体はそんな単純なものではありません。

 

1日の摂取量が減れば、消費量も減ってしまうのです。

 

確かに、食事制限を始めた当初は、体重は順調に落ちていき、

ダイエットは成功に向かっているように感じられます。

 

ですが、数週間経つと、体重の減少がストップして停滞期に入ります。

 

これは、体が少ない摂取カロリーの食事に反応して飢餓状態と判断し、

消費エネルギーを制限してしまった状態です。

 

ようするに、毎日1500キロカロリーしか摂取していないのに、

毎日、2000キロカロリーものエネルギーを消費していては、

生命を維持できなくなるので、

消費量を抑えるために省エネモードに入ってしまったというわけです。

 

すると、体温を維持するエネルギーを制限するために体温が下がったり、

脳の代謝に必要なエネルギーも少なくなるために倦怠感を覚え、

集中力がなくなり、

肌や髪、爪などの生成にもエネルギーが不足して、

体調不良だけでなく、美容面にも悪影響を及ぼすことになります。

 

そして、このような消費量の減少は、いつ終わるともなく続いていきます。

 

さらに、大きな問題が一つあります。

 

それは、食事制限を始めた当初に減った体重の中身は、

体脂肪より筋肉のほうが多いということで、

筋肉量の減少は、直接、基礎代謝量の低下につながり、

太りやすい体に陥ってしまいます。

 

 

そもそも無理な食事制限は、いつまでも続かないので、

前の食事量に戻した途端、消費量の少ない体は、

あっという間にリバウンドして、

前の体重以上に激太りするという悲しい結果に終わります。

しかも、リバウンドで増えてしまった体重の中身は、

すべて体脂肪になります。

 

本来、ダイエットをするうえで、

栄養バランスのよい食事を規則正しく適量分だけ食べるという

食習慣をしっかり管理することは、最も大切なことです.

 

なので、もともと食べ過ぎの食生活が原因で太ってしまった人は、

まずは適正量の食事に戻すための食事制限が必要です。

その後に、運動などをして

1日あたりの総消費カロリーをアップし、

1日あたりの総摂取量を上回る赤字収支の生活習慣に

なることを考えましょう。

 

どうしても運動ができなくて食事制限が必要な場合は、

1日150~200キロカロリー程度の小幅な制限に抑えておきましょう。

 

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