ダイエットの基本中の基本は、
1日あたりの総消費カロリー量が総摂取カロリー量を上回るという
赤字収支の生活習慣を毎日送れば、痩せることができるということです。
ようするに、毎日の食事で摂取するカロリー量より多く
体を動かして消費すればいいわけです。
ということで、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動をして
消費カロリーを高めて、なんとか痩せようと試みている方は
大勢いらっしゃいますが、
実は、ウォーキングやジョギングでのカロリー消費量は、
ほんの僅かで、長時間運動する割には効率はよくありません。
そこで、まず、痩せるために必要なことは、
基礎代謝量を高めることです!
基礎代謝とは、呼吸をしたり、心臓や内臓を機能させたり、
体温を保つための調整をしたりして、
人が生きて生活をしていくための最低限必要なエネルギー代謝のことで、
寝ているときや何もしないでじっとしているときも常に消費され、
一般的な社会生活をしている人なら、
1日の総消費エネルギーの約60~70%を占めています。
残りは、活動代謝と呼ばれるものと
食事で摂取した栄養素が分解されて、その一部が熱となって
消費されるエネルギーです。
活動代謝は、毎日の仕事での作業や通勤時の歩行など、
それに、ウォーキングやジョギング、趣味のスポーツなどで
体を動かしたときに消費されるエネルギーで、
1日の総消費エネルギーの約30~40%を占め、
食事による熱生産は約5~10%になります。
基本的には、どんなに活発に活動している人でも、
活動代謝量が基礎代謝量を上回るということはありません。
なので、この基礎代謝量を高めることができれば、
わざわざ長時間のウォーキングやジョギングなどをしなくても、
1日あたりの総消費カロリー量がアップして、
効率よくダイエットを進めることができるというわけです。
では、どうすれば基礎代謝量を高めることができるのでしょうか?
人は、寝ているときや何もしないでじっとしているときでも、
体温はある程度一定に保たれています。
この働きを担っているのが“筋肉”です。
実は、体内の熱生産の半分以上は筋肉によるもので、
筋肉は体内の最大のエネルギー消費器官となります。
そもそも活動代謝となる運動自体も筋肉が大きな役割を担っています。
このことから、筋肉量が増えれば、
自然と基礎代謝量もアップするということになるので、
ダイエットをするうえでは、
まずは筋肉を鍛える筋力トレーニングなどの無酸素運動が重要になります。
どうしても“ダイエット”と聞くと、
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動が一番の運動と思われがちですが、
筋力トレーニングなどで筋肉量をアップすることが、
最も効果的なダイエット法となります。