体重の増減を大きく左右するのは、やはり食事で、
いかに食事管理ができるかによってダイエットの成功がかかっています。
どんなに効果的なトレーニングを実践し、基礎代謝量を高めるなどして
消費量をアップしても、それ以上のカロリー量の食事を摂っていては、
何の意味もありません。
ダイエットを志そうとする人が、まず最初に行うのが、
手っとり早くて簡単ということで、無理な食事制限だと思います。
できるだけ摂取カロリーを減らそうとして、脂肪分や炭水化物を控えるなどしますが、
中には、カロリーを減らすことばかりを意識して、栄養が偏ったり、
不足してしまうという人が少なくありません。
そんな中、低糖質ダイエットという手法が話題になっていますが、
これは、炭水化物の主食をできるだけ抜いて、糖質をカットするという食事法です。
主食とは、ご飯、パン、そば、うどん、パスタなど炭水化物を
中心とした食品のことですが、その前に大前提となることが、
栄養バランスを考えて、おかずをメインに摂り、
1日3食規則正しく食べるということです。
そして、1日の総摂取カロリーは、
よく「基礎代謝量を下回らないように減らすことが目標」とされていますが、
もっと小幅のカロリー減にして長期計画で行うほうが、
体への負担がなく、リバウンドのリスクも少ないと思います。
ただし、減らすカロリー数が少ないほどコントロールが難しくなります。
大切なのは、肉、魚、貝、豆類、卵、乳製品、油脂、海藻、野菜の9品目を
バランスよく摂ることです。
人の体は、栄養が偏っていると、どうしても満腹感を得られず
「食べても食べても、もの足りない・・・」という状態になり、
結局は、お菓子などの余計なものを食べてしまうことになってしまいます。
糖質となる主食を控えて、おかずからエネルギーを摂取するという食事を、
1日3食規則正しく食べることが、正しい低糖質ダイエット法の食事になります。
そして、ある程度、体脂肪が減り、目標体重まで到達したら
主食を抜いて糖質をカットするのはやめましょう。
体脂肪が減少して体が変化し、目標を達成した後は、
徐々に糖質を取り入れた食事に移行させます。
その理由は、大幅に糖質をカットした食事を続けると、
厄介な問題点が発生してしまうからです。
人の体は、大幅に糖質をカットしたり、基礎代謝量以下のカロリー摂取が続くと、
脳が飢餓状態にあると判断し、蓄えていた体脂肪をなるべく消費しないようにして
エネルギー消費を減らしてしまいます。
さらに、糖質不足により、インスリンの分泌が抑制されるので、
筋肉の合成がされなくなってしまいます。
せっかく、ハードなトレーニングをこなしても、筋肉が合成されなければ、
トレーニングの効果があらわれないというわけです。
ですから、こうした厄介な問題点が発生しないように、
糖質カットは初期段階だけにし、また、筋肉の合成を促すために、
高タンパク質の食材を意識して摂るということも必要になります。