若い頃は活発に動き、休日にはスポーツを楽しむなどして
健康的なスリム体型を維持していた人でも、
40歳を過ぎた頃から、仕事や家庭の事情などから体を動かす機会が減って
運動不足状態になり、それに加え、暴飲暴食など、食べ過ぎの食生活が続き、
お腹がポッコリと出た肥満体型に変ってしまうという人は少なくありません。
そんな人たちの中には、健康診断を受診して、
メタボと呼ばれるメタボリックシンドロームと診断される人は
多いのではないでしょうか。
メタボリックシンドロームとは、内臓の周りについた脂肪が原因で、
高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病になる危険性の高い
内臓脂肪型肥満のことをいいます。
本来、健康的な人は、サラサラ血液で血管の中をスムーズに流れていますが、
メタボといわれる肥満体型は、血液中に、糖分、脂肪、コレステロールが
過剰に溢れ返って血液はドロドロ状態になっています。
そんなドロドロ状態の血液でも、生命を維持するためには
全身に循環させなければならないので、心臓は余計にパワーを発揮して
流れにくくなった血液を無理して流すので血圧が高くなります。
さらに、ドロドロ血液は、血液の流れを鈍くするだけでなく、
血管に大きな負担をかけて壁を傷つけたり、血の塊ができやすくなったりします。
血管の壁に傷がつくと、それを修復しようと血小板などが集まって
血栓をつくりますが、これが繰り返されると動脈硬化を招くことになります。
そして、この血栓が大きくなると、血管を塞いで脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こし、
また、血栓がその場からはがれて飛んでいき、脳や心臓の細い血管に引っかかり、
詰まらせてしまうこともあります。
このように動脈硬化が起きると、血液が流れる血管の中が細くなり、
血流が悪くなって詰まりやすくなるというわけです。
しかし、動脈硬化を招くドロドロ血液や高血圧は、自覚症状がないので、
なかなか気がつきにくい症状になります。
ちなみに、慢性的な高血圧は命にかかわる重病を招く原因になりますが、
なかなか自覚症状を感じることができないことから
「サイレントキラー(沈黙の殺し屋)」と呼ばれています。
まずは、ドロドロ血液や高血圧の原因となる内臓脂肪型肥満のメタボと呼ばれる
メタボリックシンドロームを改善しましょう。
朝、昼、晩の1日3回、栄養バランスのよい食事を必要な分だけ規則正しく摂り、
積極的に運動する習慣を身につけて、健康的な体型を維持することが大切です。
メタボと呼ばれるまで太ってしまう大きな原因は、運動不足にもかかわらず、
暴飲暴食をするなど食べ過ぎの食生活です。
まずは、今までの食生活と生活習慣を見直してみましょう。