脂肪が蓄積して体型が肥満化する原因を詳しく言えば、
糖質の摂り過ぎや血糖値の急上昇、インシュリンの分泌など、
さまざまな要因が挙げられますが、
単純に言えば、1日あたりの総摂取量が総消費量より多いため、
消費し切れない分が体脂肪として蓄積されて肥満体型になるということです。
よく体重計に乗った時の数値ばかりを気にしている人がいらっしゃいますが、
肥満体型は、体重が重いとか、軽いとかといった問題より、
どのくらい体脂肪が存在しているのかということのほうが重要です。
そんな肥満体型は、皮膚の下に脂肪がつく皮下脂肪型肥満と
内臓の周囲に脂肪がつく内臓脂肪型肥満の2つに大きく分かれますが、
皮下脂肪や内臓脂肪の組織から溢れて入りきれなかった分は
心臓や肝臓などの臓器につくケースもあり、
これらは皮下脂肪、内臓脂肪に続く第三の脂肪と呼ばれています。
また、一般的には、内臓脂肪型肥満は圧倒的に男性に多く、
お腹まわりを中心に上半身に脂肪がつきリンゴ型肥満、
あるいは、ビール腹、ビヤ樽型などとも呼ばれています。
それに対して、お尻や太ももなどの下半身を中心に脂肪がつく皮下脂肪型肥満は、
若い女性に多く見られ、洋ナシ型肥満と呼ばれています。
しかし、女性も加齢とともに運動不足や食べ過ぎの食生活が続くと、
内臓脂肪が増えてお腹がポッコリ出た内臓脂肪型肥満が増えてきます。
そして、生活習慣病をはじめ、さまざまな病気のリスクを上げてしまう要因は、
内臓脂肪にあります。
その理由は、体脂肪から分泌される
生理活性物質の“アディポサイトカイン”の存在です。
このアディポサイトカインは、
現在、分かっているだけで23種類あるとされていますが、
その中で「TNF-α」「レジスチン」が、インスリンの働きを抑制してしまいます。
そのため血糖値をコントロールすることができなくなり、
さまざまな悪影響を招くというわけですが、アディポサイトカインの分泌量は、
皮下脂肪に比べて、内臓脂肪のほうが3倍以上も多いとされています。
内臓脂肪は、お腹がポッコリと出て見た目が悪いだけでなく、
体にさまざまな悪影響を及ぼして、
最悪は、命にかかわる重病に陥る場合もあります。
「最近、お腹まわりが・・・」と、内臓脂肪が気になりはじめたら、
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ご飯、パン、ラーメン、そば、うどん、パスタといった糖質を多く含む
炭水化物の食品を過剰に摂取すると、血液中の糖分が増えて血糖値が急上昇します。
すると、それを抑えようと膵臓から多量のインスリンが分泌され、
血糖値の上昇を抑えますが、その時の糖質の行先は、肝臓や筋肉に運ばれ、
それでも糖分が余っていると、脂肪細胞に体脂肪として蓄えていきます。
このような流れで、体脂肪が蓄積され、肥満体型に向かっていくわけです。
菊芋などに含まれるイヌリンという成分は、
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